先輩を知るInterview

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渋谷パルコ『PARCO CUBE』『Root F』工事プロジェクト

渋谷パルコに
「未来の売場」を創り出せ

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クロストークメンバー

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    P'esプランニング課 課長神田 幸輝

    デザイン学科卒 2018年 中途入社

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    デザイン2課紀 光

    環境デザイン学科卒 2018年 新卒入社

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    デザイン2課 グループリーダー阿部 久美子

    インテリアデザイン科卒 1998年 新卒入社

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    営業/DX戦略課森川 隆賢

    経済学科卒 2007年 中途入社

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デジタルと感性が融合する革新的コンセプトの商業空間

『PARCO CUBE』『Root F』※開発プロジェクトに携わった当時のメンバーたちに振り返っていただきました。※『PARCO CUBE』『Root F』は、2019年にリニューアルオープンした渋谷パルコ5階フロアにある商業空間。『PARCO CUBE』は実店舗とECを融合したオムニチャネルショップ。『Root F』はデジタル技術を駆使した床デザイン演出。
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イメージ 森川

プロジェクトが始まった当時は、P'esプランニング課に在籍してまして、デジタルサイネージやプロジェクションなど映像に関わる仕事をしていました。結果的に床マッピングの『Root F』の開発プロジェクトに関わることができましたが、皆さんはいかがですか?

イメージ 阿部

当時、「これからプロジェクト」という社内横断的な開発チームのリーダーをされていたのが森川さんでしたよね。私と神田さんはそのメンバーでしたが、そこへパルコから「未来の売場」というコンセプトで何かつくれないかと課題をいただいたことがきっかけとなり、『PARCO CUBE』『Root F』につながるプロジェクトが動き出しました。

イメージ 神田

私も照明設計としてプロジェクトに加わりました。確か、2018年に、照明、デジタルサイネージ、プロジェクションマッピング、配信システムなどの専門部署が一つに合体して現在のP'esプランニング課の形になりましたよね。今は、総合的な空間演出を行う組織に発展しています。

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僕は、阿部さんの下でロゴデザインを担当させてもらいましたが、新卒ながら渋谷パルコのプロジェクトに参加させていただいて、渋谷パルコオープンの業務を担えてすごく誇りに思ったことを覚えています。先輩方からいろんな意見をいただいて形にすることができました。

イメージ 阿部

空間設計担当でしたが、私も初めてのことばかりでいろんな部署の専門家に聞き回って最終的に形にできたという印象です。森川さん、神田さんには言いたいことを言ってきました(笑)自分の意見が反映されたプロジェクトだと思っています。

イメージ 森川

ざっと振り返っても、部門の壁を越えた横断的なプロジェクトでしたね。もともと当社は社内連携が盛んですけど、いろんな専門的な知識やソリューションを掛け合わせて、新しいものを創り出すことができた活動でした。

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何もかも初めての経験。全員で難題を乗り越える

空間設計・デジタル機器・照明設計・ロゴデザインの開発。それぞれの力が結集して完成を目指しました。
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イメージ 森川

皆さん、このプロジェクトが形になるまで、どんな課題がありましたか?私の場合、床マッピングの『Root F』は映像をインタラクティブに演出する大きなシステムであり、いままでにない規模だったのでも何度もテストを繰り返す必要がありました。時間がない中でそれをどう実施するかが課題でした。

イメージ 神田

私の場合は、「未来の売場」というコンセプトのなかで、リアル店舗をどう構築するのかに課題を感じていました。当初はパルコにデジタル要素満載の提案をしていましたが、打ち合わせを重ねる中で、お店で接客を受けながらの商品購入はもちろん、ショップ内外の大型ディスプレイや、お客様のスマートフォンから購入できる仕組みとなりました。私自身もこの仕組みづくりに携わることができたとともに、『Root F』の映像空間演出構築を行うことができました。これが『PARCO CUBE』という、リアルとデジタルを融合した新しいスタイルの売場となっています。

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イメージ 阿部

神田さんが言うように、当社からかなり“デジタルな提案”をしましたがこれがなかなか決定に至らず、だんだん時間がなくなって、みんなドキドキしていたじゃないですか(笑) 私たちデザイン2課のメンバーからも多くアイディアを出して何度もブレストをしました。
紀君が新入社員で入ってきたときに、「この仕事は大変だよ、でもちゃんとついてきてね」と言ったり…。

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はい、その通りになりましたね(笑)。僕にとっての“山場”は、『PARCO CUBE』というネーミングとロゴデザインのプレゼンテーションですね。パルコの役員の方々が会議室にずらっと並んでいてとても緊張しました。でも、ロゴで未来感をいかに出したか、考え方や見せ方をしっかり準備したのでうまく伝えることができたと思っています。

イメージ 神田

照明についてですけど、通路側に設置される『Root F』はプロジェクターの映像なので照明は明るすぎてはいけない。一方、商品はしっかり見せていかなければならない。また、ブランドそれぞれにカラーやテーマがあり、そこに沿った照明環境を構築しなければならない。こういったさまざまな条件の中で、何度も調整を繰り返して制作しました。

イメージ 森川

いままで経験したことのない新しいチャレンジがありましたね。

イメージ 神田

はい。他にも、短い工期の中で、工程的に各ショップのレイアウトが決まらない段階で、ある程度照明プランを完結させなければならなかったことがありました。ショップの個性を考えながら、フロア全体の照明をどうまとめるか、難しい設計となりました。

イメージ 阿部

『Root F』が最後にフロアに入ってきたときは、本当にギリギリの構築でしたが、結果きれいにまとまりました。時間がないなか、社内の内装監理や電気工事など、他の部門の方も一丸となってプロジェクトを応援してくれて完成に至りました。

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プロジェクト完遂。喜びは誇りに変わる。

「チームPSS(=パルコスペースシステムズの略称)」で課題克服。この経験は次の仕事に活かされ、新たな成長ステージへ向かう力となります。
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イメージ 森川

このプロジェクトには照明設計やサイネージの他にも電気工事などの各部門が関わっています。自分たちの仕事をしながらプロジェクトに参加することになったため、同時に顔を合わせる機会も少なく、情報共有は難しい面がありました。
けれども最後はきっとまとまるだろうという安心感はずっとありました。なぜかと考えると、当社の各部門のプロ意識が非常に高いからです。分業ながらそれぞれの専門性を存分に発揮できたことが結果的に良かったと思います。

イメージ 阿部

初めて経験する仕事はなかなかスケジュール通りにはいかないし、簡単に良いアイディアも出るものではありませんが、「創りたい!」という気持ちがあれば、チームはひとつにまとまるんだと実感しました。
私にとってこのプロジェクトは、パルコという大好きな場所で、お客様の記憶に残るステージをつくれた仕事。この経験は、その後の設計・デザインに良い影響を与えてくれました。

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イメージ 神田

私自身は、5Fに限らず渋谷パルコ全体の共用部照明設計を担当していたこともあり、当社の関係者はもちろん、パルコの担当者とも連携しながら進められたことが、結果的にプロジェクトの完成度を高めたと思っています。

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ロゴのデザインも、いくら自分がアイディアをたくさん出しても、それを具現化してくれるデザイナーさんがいなければ完成しません。そういった方たちへの感謝の気持ちを忘れずに、これからも仕事をしていこうと思います。

イメージ 森川

完成後に渋谷パルコ5階に、当社のお客様を連れて行くことがあるんですけど、『PARCO CUBE』『Root F』をご覧いただいて新規のお仕事をいただくこともあり、このプロジェクトのおかげで、仕事の幅が確実に拡がりました。
それでは最後に、若手の紀さんから学生の皆さんにメッセージをどうぞ。

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はい(笑)。当社は、自分からやりたいと言ったことは、年齢に関係なく、やらせてくれることが多い会社だと思っています。私も、「ぜひ渋谷パルコをやらせてください!」と上司に伝えたことで、このようなプロジェクトに関わることが出来ました。
大変なこともありますが、関わった物件の前でお客様が立ち止まったり、お店を利用していたりするのを見ると、やっていてよかったなと思います。そういう仕事の実感・やりがいを、当社で見つけてみてください!

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