トータルソリューションとフレキシブルな対応で、ビルを地域コミュニティの場に。
-ビル管理事例紹介:築地KYビル

カテゴリ:安心・快適な空間の提供プロジェクトストーリー

トータルソリューションとFace to Faceのお付き合いで、ビルを地域コミュニティの場に。
-ビル管理事例紹介:築地KYビル

場外市場、本願寺などが立地する、東京都中央区の築地4丁目交差点。
西側の角地という好立地に建つのが、築地KYビルです。
築地市場に象徴される市場文化はもちろん、古き良き江戸文化を今に伝える街・築地に建つ築地KYビルは、単なる商業ビルの枠を超える空間であり、当社の強みである設備管理・警備・清掃サービスをワンストップでご提供しております。
オーナー様やテナント様と良好な関係を築いてきたビルの統括管理者である田上のインタビューと共に、当ビルの管理事例をご紹介します。

 

 

築地という、歴史・文化・美学・芸術を今に伝える街を象徴する存在として
– 立地的特徴と、オーナー様・テナント様の特徴

担当している物件について教えてください。

築地KYビルは地上8階・地下1階からなるビルで、地下1階から3階までは商業店舗フロア、4階から8階はオフィスフロアとなっている複合的な商業ビルです。
オーナーは安田不動産様、そして築地場外市場で長く商いを続けてきた築地共栄会様(株式会社共栄会)です。リニューアル設計は隈研吾建築都市設計事務所で、木のぬくもりを感じられるモダンな外観が街に良く馴染んでいると思います。

 
どんな特徴のある物件ですか。

オーナー様が築地の街の歴史に深く関わってきた共栄会様であること、場外市場の組合店舗、共栄会様が経営する店舗が入っていることから、当ビルは単なる商業施設の枠を超えた、築地の文化と歴史を今に伝える地域コミュニティ空間と言ってよい存在になっていると思います。
催事スペースでは、築地の歴史を伝える展示コーナーが常設されていたり、地域のお祭りの際にはビルの前が神輿の休憩所になったり、コロナ禍前には市場文化に気軽に触れられる市バル企画で一般のお客様を呼び込むスポットになったりと、歴史や文化に触れる場としても活躍しているのが、築地KYビルなのです。

 

パルコスペースシステムズだから提供できる、トータルソリューションとフレキシブルなフォロー
– 管理サービスの特徴

パルコスペースシステムズとして、築地KYビル様に提供しているサービスはどんなものでしょうか。

パルコスペースシステムズでは、設備管理サービスの提供のみならず、警備、清掃といったビルの維持管理に必要なサービスをワンストップで提供することが可能です。テナント様のビジネスに快適な空間を提供する設備管理はもちろん、お祭りやイベントの際の来客を誘導する警備サービス、ごみ処理やクレンリネスを担う清掃サービスによる快適さの演出も、当社でならワンストップで提供可能です。オーナー様にも、ビルの快適さの維持に関しては、私たちに相談すればすべて解決できる状態を歓迎していただいております。

パルコブランドならではの強みがサービスに活かされている点はありますか?

設備トラブルやセキュリティの課題などへの対処は、全国で店舗展開しているパルコの経験が活かせています。パルコスペースシステムズでは、全国のパルコ店舗で発生した事故・トラブル情報の収集・共有を管理システムで適切に行っていますので、ビル管理に関しては他に類を見ないレベルの経験値があります。
ほとんどの問題・課題はパルコでの経験やノウハウで解決できています。もちろん、当ビルでの経験やノウハウも、全国に展開する当社管理物件の現場で活かされています。

 
 

最新テクノロジーを導入し、効率化と快適を追求するかたわら、人にしか提供できないサービスの質を高める
– 技術、そして人的サービスの特徴

長年維持管理を担当している設備管理会社として、どのようなことを心がけていますか。

築地KYビルの特徴は歴史の香り・彩りを存分に伝えているところですが、ビル本来の機能をこんにちの新築ビルと遜色ないものにするために、最新の技術を投入し安全・安心・快適な空間創造を提供しております。
例えば、2020年には機械式駐車場をメリーゴーランド方式からエレベータ方式にリニューアルしました。その他発電機や照明、空調設備なども適宜リニューアルを行い、最新の技術を投入しています。ここにも、全国のパルコでのノウハウや技術が活かされているのはもちろん、パルコ以外の他社案件なども参考にしながら時代にマッチした空間づくりを行っています。

管理業務や事務業務についてはいかがでしょうか。

ビル管理に際しての実務にも、最新の技術が導入されています。例えば、管理日報や月次の報告書などは、かつては紙で提出していましたが、今ではクラウドを利用したペーパレス化が進んでいます。
ただ、導入当初はオーナー様がペーパレス化に慣れていないため抵抗感もあったようですが、今では必要な情報がすぐに引き出せる利便性をご理解いただけています。最近では、検針業務の事務作業自動化の提案や、SDGsに基づくごみの分別や減量提案を求められるなど、時代に合わせたサービスの提供にパルコの経験とノウハウをフル活用して取り組んでいます。

 
統括管理者として、どのように人に向き合っていきますか。

サービスに技術が投入され無人化や自動化が進んだとしても、現場でオーナー様やテナント様の声に耳を傾け、サービスを模索することができるのは『人』です。立地柄、気さくでくだけたコミュニケーションも多いですが、何でも相談いただける信頼関係を構築することはとても重要で、これからも『人』の存在は変わらず大切なものであるはずです。
また当社は、設備管理担当・警備担当・清掃担当には社員の比率が多く、互いの仕事を良く知っているのが特徴で、不測の事態にもその場のスタッフが柔軟に対応できるところも、お客様から私たちにトータルで依頼をしてよかった、と喜んでいただけている点です。
トータルソリューションの提供、そして人と人の強固な信頼関係に基づく高品質なサービスを提供し続けていきたいと思います。