カプセルが蘇る、新しい文化の場をこの手で
「SHUTL(シャトル)」施工ストーリー

カテゴリ:プロジェクトストーリーブランディングデザイン

パルコスペースシステムズが設計から建築設備工事一式、カプセルの設置までを担当いたしました、松竹株式会社様(以下松竹様)が運営する「SHUTL(シャトル)」について、施工担当のスペースプロダクト部 スペースプロダクト2課 北澤 直樹さんにお話を伺いました。
パルコスペースシステムズだからできたこと、仕事への想いを語っていただきます。

北澤直樹NAOKI KITAZAWA
スペースプロダクト部
スペースプロダクト2課

【SHUTL(シャトル)】

2023年10月7日にオープンしたSHUTLは、2022年に解体された中銀カプセルタワーのカプセル2基を松竹様が取得・再活用し、伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場(ラボ)として、伝統文化と現代のカルチャーの融合、そして日本文化そのものの新陳代謝を促進することを目的とした新施設です。

▶SHUTLのWEBサイトはこちら

SHUTLのお話をいただいたきっかけは何でしたか。

北澤
松竹様とは、歌舞伎座タワーの7階スカイロビー共用トイレ・共用通路の改修工事(2018年)から始まり、東劇ビルのインフォメーションカウンター改修工事(2020年)、銀座松竹スクエアの運転手控室改修工事(2020年)、松竹大船ショッピングセンターの2階喫煙所新設工事(2021年)等を当社で施工させていただいたという経緯がありました。
これらの施工実績を評価していただき、結果的にSHUTLのお話をいただくに至りました。

当社が選ばれた理由は何でしょうか。

北澤
一つ目は、松竹様がSHUTLに込めた「新しい日本文化の発信ができるスペースにしたい」というコンセプトの実現のために、当社を含めたパルコグループの時代の先端を行くクリエイティブ面がご期待いただけたということです。
二つ目は、業種・業態に関わらず、一気通貫して設計施工でお任せいただける点かと思います。
そして、何よりも今まで積み重ねてきた信頼によるところが大きいと思います。

今回の仕事で当社の良さが活きたと感じるところはありますか。

北澤
お客様の想いを汲み取り、お客様の目指す空間を一緒に考えて作り上げていくという当社のスタンスが活きたと思います。
一方通行のコミュニケーションではなく、より魅力のある施設になるように共に歩ませていただきました。
また、先程述べたようにパルコグループの持つクリエイティブさやアート性が活かされたと思います。

アートスペースとして、設計や意匠にこだわった点はありますか。

北澤
SHUTLは単なるカプセルを再活用したスペースではなく、展示やイベント等を通した文化発信の場でもあります。
カプセルを活用しながらも、空間を自由に実験場として活かすという「カプセルとアートスペースの共存をどう成立させるか」がこだわった点であり、難しかった点でもあります。

「中銀カプセルタワービル」のことはご存じでしたか。担当になった時の想いなどお聞かせください。

北澤
「中銀カプセルタワービル」が銀座のシンボルかつ黒川紀章氏の代表的建築物であり、解体されることは知っていましたが、それを再活用するプロジェクトに携わることになるとは思っていなかったため、すごく驚きましたし、大変光栄でした。
松竹様としても新しい試みであると伺っていたため、やるからには絶対に成功させるぞという強い気持ちを持って臨みました。

苦労した点や、やりがいは何でしたか。

北澤
カプセルの再活用とアートスペースとしての機能を限られたスペースの中で、如何に共存させるかが苦労した点でもあり、やりがいでもありました。
施工面では、隣接する映画館である東劇の上映スケジュールや近隣の方への配慮を踏まえて、事前打ち合わせも含めて慎重に工程組みを行いました。
新築工事ですから、定められた工期の中で天候等に左右される場面も多いのですが、その点は、ほぼ予定通りに進めることができました。
また、カプセルを2基設置するにあたり、1基は竣工当時の姿に修復されたオリジナルカプセル、もう1基は解体したカプセルの姿を残したスケルトンカプセルでしたが、スケルトンカプセルの再活用における利便性と安全性を高めるため、上げ床を当社で施工いたしました。
黒川紀章氏の建築物に手を加えることになるため、内観を損なわないように、提案・施工の際は十分留意して作業を進めました。
そして工事の最終段階となるカプセルの搬入設置では、深夜帯に道路の限られたスペースの中で、松竹様立ち会いの下、慎重を期して作業を行いました。
勿論カプセルを傷つけることは許されませんから、まさに手に汗握る時間でした。

今回の仕事を通して伝えたい、当社のアピールポイントがありましたらお聞かせください。

北澤
当社を内装工事や電気工事の会社としてご認識いただいているお客様は多いですが、実は建築工事や空調衛生工事等も含めたご提案からの設計施工ができる点です。
今回の空間作りでは「よりシンプルに、より魅力的に」という点に重きを置きました。
結果的にコストを抑えて、魅力的な空間を創造できた点もアピールポイントになるかと思います。

最後になりますが、今回携わらせていただいた松竹様をはじめとする関係者の皆様、一緒になって考え、親身にご対応いただいた協力会社の皆様、そして社内のプロジェクトメンバーには心より感謝しております。
沢山の方々のご協力があり、本プロジェクトを成功させることができました。本当にありがとうございました。
デザイン・施工・設備・電気工事まであらゆるリソースを有するパルコスペースシステムズであるからこそ、一気通貫でデザインから施工まで担当できました。お客様に寄り添い、価値創造のお手伝いをいたします。
「話を聞いてみたい」「相談したい」などご興味のある方は、ぜひお問い合わせフォームまでお待ちしております
 
※所属や業務内容などはインタビュー当時のものです。