テレビ朝日とのコラボレーションで廃材を利用したワークショップを開催
in 都市型野外音楽ロックフェス「METROCK東京2023」

カテゴリ:サステナビリティイベント・展示会企業コラボレーション

2023年5月20日・21日に東京都・江東区の若洲公園で開催された都市型野外音楽フェスティバル「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2023」(以下、METROCK東京2023)にて、株式会社テレビ朝日(以下、テレビ朝日)とのコラボレーションにより、廃材を活用したフラワーリストバンドを制作するワークショップを開催しました。
親子連れや友人、カップルなど多くの方にご参加いただき、ライブファッションや“推しカラー”に合わせた廃材の組み合わせなど、オリジナリティあふれるアイテム作りを楽しんでいただきました。

 

コラボレーションのきっかけはサステナビリティへの課題

一般的に商業施設などのディスプレイは、プロモーション期間が過ぎると撤去され、次の新たなディスプレイが展開されます。当社のデザインチームはそのサイクルに携わる中で、“短期的な装飾のために物を作って壊すこと”に課題をもっていました。
そんな時、当社とテレビ朝日が入居しているARCHでの交流をきっかけに、テレビ朝日でも”番組スタジオセットなどからどうしても美術廃材が生じてしまうこと”に課題を持っていることを知り、同じ課題を持った2社で何か出来ることがないだろうかと模索しはじめました。
こうして、テレビ朝日が主催の1社であり、例年グリーンエネルギーを使用したステージ運営や、エコエリアの展開など、環境に配慮した取り組みを積極的に実施しているMETROCK東京2023を舞台に、当社のSDGs活動に取り組む「廻るデザイン研究部」とテレビ朝日のSDGsプロジェクト「art to ART Project」のコラボレーションが実現しました。

※ARCH:森ビル株式会社とベンチャーキャピタルWiLが共同運営する世界で初めて大企業の事業改革や新規事業創出をミッションとする組織に特化して構想されたインキュベーションセンター

 

廃棄予定だった素材が「映え」アイテムに生まれ変わる

ワークショップでは、テレビ朝日の番組スタジオセットに使用したパンチカーペットや、パルコをはじめとする商業施設のディスプレイなどに使用した造花を組み合わせて自分だけのフラワーリストバンドを制作。一度は役割を終えた素材がライブシーンを盛り上げる「映え」アイテムに生まれ変わりました。

完成したフラワーリストバンド

完成したフラワーリストバンド

商業施設のディスプレイ装飾で使用した造花

商業施設のディスプレイ装飾で使用した造花

番組スタジオセットのパンチカーペットを用いたロゴチャーム

番組スタジオセットのパンチカーペットを用いたロゴチャーム

廃材は一つひとつ丁寧にクリーニング

廃材は一つひとつ丁寧にクリーニング

色とりどりの素材から好きな色・形を選んでいただきました

色とりどりの素材から好きな色・形を選んでいただきました

ブースにも浦和PARCOのディスプレイ素材を再利用して装飾

ブースにも浦和PARCOのディスプレイ素材を再利用して装飾

 

1社では難しいことも輪を広げることで課題解決につながる

今回の取組みは1社では実現できないものでした。この取組みを通じて、業界や業種は違っても、同じSDGs課題やそれに対する企業活動の在り方に向き合うことで、より意義のある活動につながっていくことを実感しています。今後も、私たちのクリエイティビティを活かし、テレビ朝日との協業活動はもちろん、業界・業種を問わず、様々な機会で活動の輪を広げてまいります。

 

最後に、ワークショップの開催にご尽力いただいた2社のご担当者様にコメントをいただきました

株式会社テレビ朝日 ビジネス推進部
織田 笑里さん

art to ART Project 
は番組の美術セットから出る廃材を、別の形で再びアートとして蘇らせることができたら、との想いからスタートしています。今回は2社で持ち寄った廃材が掛け合わさることで、より魅力的な「作品」の数々が生まれました。このフラワーリストバンドを作った思い出が、「METROCK東京」の記憶と共に参加者の方々の胸に刻まれるとしたら、それほどうれしいことはありません。

株式会社パルコスペースシステムズ SPD本部 デザイン2課 課長
櫻井 暁恵さん

今回、テレビ朝日さんと約6か月に渡りコミュニケーションをとらせていただき、コラボレーション企画を実現することができました。廃材にお客様が新たな命を吹き込んでいただき、世界にひとつだけの魅力あるアイテムに生まれ変わりました。
年齢性別を問わず多くのお客様がとても楽しそうにリストバンドを作っている光景が今でも目に焼き付いております。この体験を通じてSDGsを考えるきっかけに少しでも寄与できればと思います。

 

廻るデザイン研究部
パルコスペースシステムズでは、「地球に優しい循環型社会の実現」をサステナビリティの重要テーマの1つと位置づけ、SDGs活動に取り組んでいます。その一環として、”ヒト・モノ・コトのあいだを廻りながら、未来へ繋がるコミニュケーションデザインを研究する”をコンセプトに活動するこのチームでは、ご賛同いただいた異業種企業やクリエイターと共に、子どもたちに空間創造の機会を創出する特別授業や、捨てられるものに新たな命を吹き込む企画などの活動をおこなっています。

art to ART Project
テレビ朝日ではSDGsの取り組みの一環として番組のスタジオセットから出る美術廃材を再びアートとしてよみがえらせるプロジェクト「art to ART Project」を推進しています。他企業との連携企画や、イベントでの空間演出などを積極的におこなっています。
※art to ART Project公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/art_to_art/
※art to ART Project公式インスタグラム:https://www.instagram.com/art_to_art_tvasahi_official/