福田 今日子 デザイン部門ひとすじ二十年。これからは仕事も組織もデザインします。

デザイン部で培った20年以上の経験からVMDのコンサルティング業務へ

私は1992年に中途で入社して以来、組織体制の変更などで部門名は変わりながらもデザイン業務の部署に所属しています。「ずっと同じ部署にいた」と言えますね。入社して15年ほどは、パルコをメインとした商業施設の空間演出やディスプレイデザインのディレクション業務に従事していまして、その一環としてパルコのスタッフやショップスタッフにVMD(Visual Merchandising)研修を行うようになりました。一般的に「VMD」は小売り店舗での陳列のことを指しますが、当社では宣伝から館内装飾まで「ヴィジュアルに関わることを全てコントロールすること」という意味合いとして造語的に使用しています。幸いなことに、このようなヴィジュアルを通じた一貫したコントロールの考え方にご好評をいただいておりまして、近年ではパルコ以外の国内外の商業施設(海外はシンガポール・韓国)のVMD教育から、施設全体のVMDコンサルティングが私の業務の中心となっています。

クライアントからの信頼と組織の将来を考えて管理職を目指した

パルコ クリスマスディスプレイ

当社は色んな側面において担当者に任せてくれる部分が大きいこともあり、VMD業務が拡大していく中で忙しいながらも仕事は充実していましたし、元々はものづくりが好きでデコレーターに憧れて入社した職人気質でもあったので、自分のキャリアについては「デザインの現場一筋でいこう」と思っていました。
一方でVMDの仕事は取引先の社員教育や商業施設全体のプロモーションに関わる提案をすることになるため、クライアントの中でも必然的に相応の役職に就かれている方々と接する機会が増えます。そんな状況で様々な提案や交渉をするうちに、「管理職の肩書があった方が仕事がやりやすい」と感じる場面が増えてきたんですね。私自身の年齢を考えると、一介の担当者ではなく管理者として出向いた方が、先方にとっても安心して仕事を任せてくれるのではないかと。
また、これも必然的に先輩より後輩が段々と増えてきたこともあり(笑)、自分の担当業務だけではなく所属部署の将来のことを考えるようになったんです。
当社には男女の関係なく管理職になれる環境が用意されていたので、管理職を目指し、研修と試験を経て2013年から管理職として業務を始めることになりました。

管理職になって見えてきたこと

管理職になってからは、仕事と人に対する視点が随分と変わったと思います。今までは数カ月先の自分の業務で頭がいっぱいでしたが、今では自分が管理している組織が数年後どうなっているか?を考えています。またスタッフが「将来はこんな仕事をしたい」という想いを聞きながらも、「いや、でも彼にはこんな仕事の方が向いてるんじゃないか?だとしたら、試しにあの仕事をさせてみよう」といった具合に。他にもたくさんありますが、自分の中で変化したことを端的にまとめるとこの3点ではないでしょうか。

①視野とコミュニケーションと時間を捉える幅が拡がった
②自分のことより他者のことを優先的に考えるようになった
③自分の成長のみならず後輩の育成を重視するようになった

もちろん責任など考えなくてはいけないことが増えますが、今まで以上に権限も与えられますし声も通るようにもなります。それまでは自分が管理職になるとは思いもしなかったんですが、いざ始めてみると今までの経験や知識が繋がることで、仕事が面白いと感じることも増えてきました。だから後輩の女性スタッフたちにも、管理職になることを一つの目標として勧めたいですね。

就職活動中の学生の皆さんへのメッセージ

転職経験者(最初の会社には2年間勤務)からのアドバイスですが、具体的になりたい(したい)職種や分野がある場合でも、実際に仕事を通して様々な経験するまでは、その選択が正解かどうかは分からないものです。また、好きなことと向いていることが違うことも多くあります。さらに業種や職種以外に職場環境(特に人)も仕事を続ける上で大きく影響します。私が20年以上継続して勤務できているのも職場環境が大きいと思います。
会社選びにおいては、自分がしたい仕事以外にもチャンスがありそうか、実際に会う人々の印象はどうか、という部分に着目するのも良いのではないでしょうか。

プロフィール

interview list